今回は「友人に恋心を抱き、思い切って告白したものの『失いたくない関係』と言われ、恋愛に発展しなかった」という21歳の山本陽太さん(仮名)にお話を伺いました。
片思いをしている人にとって、友達として一緒にいるのが幸せなのか、それとも気持ちを伝えて関係が変わるリスクを取るべきなのか、悩むことは多いでしょう。
友人としての関係を大切にしつつも、相手への特別な気持ちを抑えられない――そんな葛藤の末に告白した陽太さんは、どのようにして気持ちを伝え、その結果を受け止めたのでしょうか。

告白までの心の揺れ動きや、失恋後の気持ちの整理、そして今後の恋愛に対する考え方を詳しくインタビューさせてもらいました!
友人との出会いと関係の深まり
――まず、彼女との出会いについて教えていただけますか?
「大学に入ってすぐ、サークルで知り合いました。同じグループにいて、自然と仲良くなった感じですね。最初は友達というより、気軽に話せる知り合いくらいの距離感でした」
――仲が深まったきっかけはありましたか?
「サークルの活動が終わったあと、よく一緒に帰るようになったんです。共通の趣味が多くて、話が盛り上がることが多かったですね。あるとき、二人で映画を観に行ったのが大きかったかもしれません。友達同士のノリではあったけど、そのあたりから『あれ?もしかして好きかも』って意識し始めました」
恋心を自覚した瞬間
――ただの友達ではなく、恋愛対象として意識し始めたのはいつ頃でしたか?
「明確に意識したのは、彼女が他の男友達と仲良くしているのを見たときですね。それまで全然気にしてなかったのに、急にモヤモヤするようになりました。そのとき、『ああ、自分はこの子のこと好きなんだな』ってはっきり自覚しました」
――それまでは、自分の気持ちに気づいていなかったんですね
「そうですね。ずっと気が合う友達だと思っていたんです。でも、気づいてしまったら、もう友達として接するのが難しくなってきて…。彼女といると楽しいけど、彼氏でもないのにヤキモチを妬いてしまう自分がいて、ちょっと辛くなっていきました」
友達のままでいるべきか悩んだ日々
――気持ちを伝えるかどうか、悩みましたか?
「めちゃくちゃ悩みました。『このまま友達でいるのがいいのか』『でも、この気持ちを抑えたままで本当に平気なのか』って何度も考えましたね」
――友達関係が壊れるリスクは考えましたか?
「もちろん考えました。告白して関係が気まずくなるくらいなら、このままのほうがいいんじゃないかって。でも、時間が経つにつれて、気持ちを隠すのが苦しくなってきたんです。友達のままでいること自体が、だんだん辛くなってしまったんですね」
告白を決意した理由とその瞬間
――告白しようと決めたのはどんなタイミングでしたか?
「ある日、彼女が『最近いいなと思ってる人がいる』って言ったんです。そのとき、焦りが一気にこみ上げてきて、『このままだと後悔する』と思いました。それで、次に会うときに自分の気持ちを伝えようと決めました」
――どんなシチュエーションで告白したんですか?
「普通に二人でご飯を食べに行ったときです。帰り道に『実はずっと好きだった』って言いました。緊張して、何を言ったかあんまり覚えてないんですけど、精一杯の気持ちを伝えました」
「失いたくない関係」と言われたときの気持ち
――彼女の反応はどうでしたか?
「最初は驚いた顔をしてました。でも、そのあと『陽太の気持ちは嬉しいけど、私は今の関係が好きなんだよね。失いたくない』って言われました」
――その言葉を聞いたとき、どう感じましたか?
「最初は正直、何を言われたのかすぐに理解できなかったですね。でも、『ごめんね、恋愛対象として見られないんだ』って言われて、やっと意味がわかりました。その瞬間、心臓がギュッと締めつけられるような感じでした」
その後の関係と気まずさ
――そのあと、彼女とはどうなりましたか?
「一応、『わかった』って伝えましたけど、やっぱり少し距離ができました。彼女は今まで通り接してくれようとしたけど、こっちがぎこちなくなってしまって…。気まずさを感じるようになって、会う回数も自然と減っていきました」
――友達関係を続けようとは思わなかったんですか?
「最初は『友達のままでいよう』と思ったんですが、やっぱり難しかったですね。彼女に新しい恋人ができる可能性もあるし、それを見守るのは無理だなと思いました」
片思いから立ち直るために考えたこと
――失恋から立ち直るために、何かしましたか?
「とにかく一旦距離を置くことにしました。最初はつらかったけど、無理に友達でいようとしても、自分の気持ちが整理できないなと思ったんです。あとは、趣味や勉強に集中することで、少しずつ気持ちを切り替えていきました」
――時間が経って、気持ちは変わりましたか?
「今はだいぶ落ち着きました。まだ完全に吹っ切れたわけじゃないですが、『あのとき気持ちを伝えたからこそ、後悔せずに済んだ』とは思っています」
まとめ
陽太さんの経験は、片思いと友情の狭間で揺れる人にとって、共感できるものだったのではないでしょうか。
告白して関係が変わってしまうのが怖くても、気持ちを伝えずに後悔するよりは、一歩踏み出すことが大切なのかもしれません。

恋愛が成就しなくても、自分の気持ちに正直になれたこと自体が、次の恋へ進む第一歩になるでしょう!