今回は「結婚を意識していた彼氏と、子供を望むかどうかの価値観が合わずに別れる決断をした」という35歳の森遥さん(仮名)にお話を伺いました。
恋愛が順調に進み、結婚が現実的になってくると、お互いの価値観の違いがより明確になりますよね。
特に「子供を持つかどうか」という問題は、結婚後の人生を大きく左右する重要なテーマです。
最初は「価値観の違いがあっても歩み寄れるかもしれない」と思っていた遥さんでしたが、何度話し合っても折り合いがつかず、最終的には別れを選びました。

今回は、彼とどんなやりとりがあったのか、別れに至るまでの心境の変化、そして失恋を乗り越えるまでの道のりを詳しくお聞きしました。
彼との出会いと交際の始まり
――まず、彼氏とはどのように出会ったんですか?
「職場の先輩の紹介で知り合いました。私はそこまで結婚を意識していたわけではなかったんですが、彼がしっかりしていて落ち着いた雰囲気の人だったので、一緒にいると安心できるなと思いました」
――付き合うまでの流れはどんな感じでしたか?
「最初は食事に行くくらいの関係でした。でも、お互い仕事が忙しいなかでも時間を作って会ってくれて、誠実な人だなと感じるようになりました。それで、彼から告白してくれて付き合うことになりました」
――交際は順調でしたか?
「すごく順調でした。お互いに大人だったので、喧嘩をすることも少なかったですし、感覚的に合う部分が多かったので一緒にいて居心地が良かったです。共通の趣味もあったので、休日には旅行に行ったり、家で映画を観たりと、穏やかな時間を過ごせていました」
結婚を意識するようになったきっかけ
――結婚について具体的に考え始めたのはいつ頃でしたか?
「付き合って2年くらい経った頃ですね。周りの友人が結婚し始めて、自然と『そろそろ私たちもかな?』という話が出るようになりました。彼も『いずれ結婚するなら遥とがいい』と言ってくれていたので、私も本気で将来を考えました」
――そのとき、子供についての話はしましたか?
「最初は結婚のタイミングや住む場所の話が中心で、子供のことはそこまで深く話していませんでした。私は漠然と『結婚したら子供を持つのが自然な流れ』と思っていたので、彼も同じように考えていると思っていました」
子供に対する考え方の違いに気づいた瞬間
――彼が「子供は望まない」と言ったのはどんなときでしたか?
「ある日、友達の赤ちゃんを見に行く機会があったんです。その帰り道で『やっぱり子供って可愛いよね』って話したら、彼が『俺は子供は別に欲しくないかな』ってサラッと言ったんです。そのときはあまり深く考えずに、『まあ、まだ具体的な話じゃないし』と思っていました」
――そこから話し合いをするようになったんですね
「はい。でも、話をすればするほど彼の考えは変わらないことがわかりました。彼は『子供がいる人生より、二人だけの生活を大事にしたい』という考えで、そもそも結婚=子供を持つという発想がなかったんです」
何度も話し合ったがすれ違う価値観
――彼の考えを変えようと説得したことはありますか?
「正直、最初は説得しようとしました。『子供がいたら幸せな瞬間が増えるよ』『一緒に育てるのって楽しいと思うよ』って。でも、彼は『それは遥の価値観であって、俺は子供がいる幸せよりも、二人で自由に生きていくほうがいい』って言っていて、意見が平行線でした」
――そのとき、別れることを考えましたか?
「すぐには考えませんでした。長く付き合っていたし、お互いに大切な存在だったので、簡単に別れる選択はできなかったです。でも、結婚してから『やっぱり子供が欲しい』と思っても遅いし、彼の気持ちを無理に変えるのも違うなと思っていました」
別れを決意したときの心境
――最終的にどのようにして別れを決断しましたか?
「決定的だったのは、ある日彼に『子供がいなくても、遥は幸せになれると思うよ』って言われたときです。その瞬間、彼は本気でこの考えを変えるつもりがないんだと確信しました」
――その言葉を聞いて、どうしましたか?
「泣きましたね。彼は悪くないし、私の考えも間違っていない。でも、一緒に未来を作る相手とは違うのかもしれないって気づいてしまったんです。それで、『もう無理かもしれないね』と伝えました」
失恋直後に感じた喪失感と後悔
――別れた直後はどんな気持ちでしたか?
「毎日涙が止まりませんでした。彼と過ごした時間が長かったので、一緒にいた日常がいきなり消えてしまったことに耐えられませんでした」
――後悔はしましたか?
「しましたね。でも、彼の価値観を無理に変えようとしても、それはお互いにとって幸せではないんだとわかっていたので、時間が経つにつれて少しずつ納得できるようになりました」
まとめ
遥さんの経験は、結婚を意識する年齢になったとき、価値観の違いがどれほど大きな問題になるかを考えさせられるものでした。
どんなに相手を愛していても、未来のビジョンが違えば、一緒に生きていくのは難しくなることがありますよね。
今はまだ失恋の傷が完全に癒えたわけではないかもしれませんが、遥さんは「自分の望む人生を諦めることなく、前に進みたい」と話してくれました。

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