今回は「彼女が宗教的な理由で結婚を諦めた」という26歳の村上悠真さん（仮名）にお話を伺いました。
どんなに愛し合っていても、結婚となると乗り越えられない壁があると感じた経験は、多くの人にとって共感できるのではないでしょうか。
結婚を前提に交際していた彼女が「宗教的な理由で結婚できない」と告げたとき、悠真さんはどう受け止めたのか。
長年の交際の中で、どのようにして価値観の違いを認識し、別れを決断するに至ったのか。
今回は、そのリアルな経験と、失恋から立ち直るまでの過程について詳しく伺いました。
彼女との出会いと交際の始まり
――まず、彼女との出会いについて教えてください
「大学時代に出会いました。共通の友人の紹介で知り合い、最初はグループで遊ぶことが多かったんです。でも、気づけば二人で出かけることが増えて、自然と付き合うようになりました」
――どんなところに惹かれたんですか？
「明るくて気配りができる人でしたね。すごくポジティブで、一緒にいると安心できるというか、自然体でいられる相手でした」
――交際は順調でしたか？
「はい。学生時代から社会人になっても関係は続いていて、お互いの友人や家族にも紹介するくらい真剣な交際でした」
結婚を意識するようになったきっかけ
――結婚を考え始めたのはいつ頃ですか？
「社会人になって3年目くらいですね。周りの友人が結婚し始めたのもありますし、彼女と一緒にいるのが当たり前になっていたので、そろそろ結婚を考えてもいいかなと思いました」
――彼女の反応はどうでしたか？
「最初は『私もいつかは結婚したい』って言っていたので、特に問題ないと思っていました。将来的に子供を持つことや、家庭を築くことにも前向きな印象でした」
宗教についての違和感を感じた瞬間
――彼女が宗教的な理由で結婚できないと言い出したのはいつですか？
「結婚の話を具体的に進めようとしたときですね。両親への挨拶をどうするかという話をしていたら、突然『実は私の家では、家族以外の人とは結婚できない決まりがある』って言われました」
――それまで宗教について話したことはありましたか？
「何となく信仰している宗教があるとは聞いていました。でも、普段の生活に宗教色が強く出ることはなかったので、そこまで気にしていなかったんです」
――そのとき、どう感じましたか？
「正直、びっくりしました。結婚にそこまで厳しいルールがあるなんて考えたこともなかったので、『そんなの今どき関係ないんじゃない？』って言ってしまいました」
彼女の家族からの反対と結婚の壁
――彼女の家族とも話しましたか？
「はい。彼女のご両親に挨拶に行ったとき、直接『うちの家では代々この宗教を信じているから、信仰のない人とは結婚させられない』って言われました」
――彼女自身はどういう気持ちだったと思いますか？
「彼女もすごく悩んでいました。『悠真と結婚したい気持ちはあるけど、家族を裏切ることはできない』って言っていました」
――それを聞いてどう思いましたか？
「正直、悔しかったです。俺たちの気持ちよりも、宗教や家族の決まりのほうが優先されるのかって。でも、彼女の立場になれば、そう簡単に割り切れるものじゃないんだなとも思いました」
何度も話し合ったが埋まらない価値観のズレ
――その後も結婚について話し合いましたか？
「何度も話しました。『お互いに歩み寄る方法はないか』とか、『俺がその宗教を受け入れることはできるのか』とか。でも、彼女の家族は俺が改宗するだけではなく、生まれた子供もその信仰を持たなければならないと言っていて、それは俺にとって受け入れられない条件でした」
――結局、お互いに譲れなかったんですね
「そうですね。彼女も家族の意向を無視できないし、俺も自分の価値観を捨ててまでその宗教に入ることはできない。それが決定的な違いになりました」
「結婚は無理かもしれない」と悟った瞬間
――最終的に、どのように別れを決めたんですか？
「ある日、彼女が『もうこれ以上は話しても答えが出ない』って言ったんです。そのときに、俺も『これ以上、彼女を困らせるのは違うかもしれない』と思いました」
――別れを決意したときの気持ちは？
「めちゃくちゃ辛かったです。でも、無理に続けてもどこかで破綻するのは目に見えていたので、これでよかったのかなとも思いました」
失恋直後に感じた喪失感と孤独
――別れた直後はどんな気持ちでしたか？
「今まで当たり前に一緒にいた人がいなくなるのは、本当に辛かったですね。彼女のことは好きなのに、どうしようもなかったから余計に苦しかったです」
――後悔はしましたか？
「しました。『俺がもっと柔軟に考えられていたら』『彼女の家族ともっと話し合えていたら』って。でも、結局はどこかで限界が来る問題だったんだと思います」
まとめ
悠真さんの経験は、恋愛における価値観の違いが、結婚という大きな決断にどう影響するかを考えさせられるものでした。
どんなにお互いを想っていても、譲れない部分があると関係は続けられないこともありますよね。
現在、悠真さんは「これからは自分の価値観を大切にしながら、同じ未来を描ける相手を見つけたい」と話してくれました。
恋愛において、相手と同じ未来を見ているかどうかを確認することはとても重要です。
この記事を読んで少しでも気持ちを整理するきっかけになれば嬉しいです！
