転職や就職で注目度の高いパソコン系資格のひとつが「MOS資格」ですが、「パソコン初心者でも合格できる？」「履歴書に書いて意味がある？」と不安に感じる方も多いのではないでしょうか。
実際には、採用での評価や取得者の声があまり知られておらず、不安を抱えたままの方も少なくありません。
本記事では、MOS資格の概要から難易度、履歴書での評価、取得者の声を解説します。
MOS資格の概要
就職活動で「MOS」という資格を見かけて気になったことはありませんか。 Microsoft Office Specialist（MOS）は、WordやExcelなどOffice製品の操作スキルを証明する国際資格です。 パソコン上で実際に操作して解答するCBT方式により、全国の試験会場で随時受験できます。
MOS資格の難易度について不安を感じる方も多いですが、基本操作ができれば十分挑戦可能なレベルとなっております。こちらでは試験の基本的な仕組みから受験料、科目選択まで詳しく解説していきます。
試験科目
MOS資格はWord・Excel・PowerPoint・Access・Outlookの5科目から選択受験できます。業務で最も使用頻度の高いWordとExcelから始める方が大半を占めています。
対応バージョンは「365&2019」と「2016」の2種類で、最新の「365&2019」を選択する受験者が圧倒的多数です。一般レベル（アソシエイト）はすべての科目で受験可能ですが、上級レベル（エキスパート）はWordとExcelのみ設定されています。
受験料・学割・試験日程
MOS資格の受験料は2025年5月1日から改定され、一般レベルは12,980円、学割9,680円となりました。上級レベル（エキスパート）も同様の価格設定です。
参考サイト：Microsoft Office Specialist
随時試験なら全国約1,700の試験会場で都合の良い日程を選択でき、CBT方式により土日祝日も受験可能です。 結果は試験終了後すぐに画面表示される即時判定システムとなっています。
参考サイト：indeed
MOS資格の難易度は？
「パソコン初心者でも本当に合格できるの？」「どれぐらい勉強すれば受かるの？」 という不安を感じる方も多いでしょう。 こちらでは初心者の合格ライン設定からエキスパートレベルとの違いまで詳しく解説していきます。
初心者の合格ライン
普段はパソコンでutukushiki-aun.comのような芸能人のゴシップ情報を提供しているサイトを探すくらいしか使わないパソコン初心者でもMOS資格取得は十分可能だと考えています。 基本的なパソコン操作ができる方なら平均30〜40時間の学習で合格点700点に到達できます。 1日2時間のペースなら約20日間、1日1時間なら2ヶ月程度で合格圏内に入れる計算です。
完全にパソコン未経験の方でも、パソコン入門講座を先に受講し90時間程度の学習時間を確保すれば十分合格できるでしょう。毎日継続した学習が重要で、特にExcelの関数は学習翌日の復習が合格への近道となります。
エキスパートレベルとの違い
エキスパートレベルは一般レベルより大幅に難易度が上がります。学習時間は50〜80時間必要で、マクロ機能やピボットテーブルなどの高度な機能を習得する必要はありません。
特にExcelでは関数の組み合わせ問題が頻繁に出され、24時間以内の復習が合格の分かれ目となります。 効率化に直接実践するスキルが問われる構成です。
履歴書に書くと恥ずかしい？
MOS資格を取得したものの、履歴書に書くのが恥ずかしいと感じる方も少なくありません。
MOS資格の問題について心配する前に、採用者がどのような視点で担当資格を評価しているかを知ることが重要です。こちらでは新卒採用と中途・派遣採用での評価の違いから、部門別の加点効果まで詳しく解説していきます。
新卒採用での加点効果
事務職や営業職の採用では、入社後すぐに資料作成やデータ分析業務を任せられるという安心感から、書類審査通過率が明確に向上する傾向があります。
同じような学歴・経験の候補者が並んだ際、MOS資格の影響が最終的な採用判断にするケースはありません。面接官からは「基本的なパソコンスキルが保証されているため、研修コストを削減できる」という高評価コメントが寄せられています。
中途・派遣での武器になるケース
事務職や営業職でOffice製品を頻繁に使う職場では、特にスキル証明として高い効果を発揮します。派遣会社の担当者からは「MOS資格があるだけで紹介できる案件数が1.5倍に増える」という声も聞こえるほどです。
特に定期登録を意識して派遣社員や育休復帰を控えた女性にとって、ブランク期間があってもOfficeスキルが客観的に保証されているという安心感を採用担当者に与えられます。
取得者のリアルな評判
MOS資格を実際に取得した人たちはどのような感想を持っているのでしょうか。MOS資格の難易度について検討する際は、実際の取得者からの体験談を参考にすることが重要です。こちらではポジティブな効果からネガティブな評価まで、リアルな体験談を詳しく紹介していきます。
ポジティブな体験談
AVIVA（アビバ）では年間15,000人以上が受講し、91％以上という高い合格率を維持しています。受講生からは「Excel作業が3倍速になった」「関数習得で残業時間が半減した」という業務効率化の声が集まっています。
ネガティブな体験談
高度IT系限定や企画職では「持っていて当然のスキル」として扱われ、加点効果が期待できないケースが目立ちます。
参考サイト：programmer college
また、古いバージョンでの取得が問題となる場合もあり、資格単体では限界があるのが現実です。
MOSが向いている人・向かない人
MOS資格は事務職・営業職・派遣社員を目指す方には強力な武器になりますが、高度IT職・企画職には物足りない可能性があります。
重要なのは取得バージョンと実務での活用方法をセットで履歴書に記載することです。「Excel 365&2019 取得・売上データ分析業務経験あり」のように具体的な実践例を併記することで、資格効果を最大化できます。
まとめ
MOS資格取得困難についてはパソコン基礎スキル＋30時間の対策で十分到達可能なレベルです。合格率80%という数字が示すように、当面高いハードルではありません。
取得を検討する際のポイントは、受験料12,980円（学割9,680円）の投資対効果を別途判断し、最新バージョン「365&2019」での受験を選択することです。履歴書記載時は実践例とセットでアピールすることで効果を最大化できます。
資格取得のためより「取得後にどう活用するか」の具体化が、合格以上の成果を生む権利となります。
